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夢ならいつまでも2人きりなのに

好きなものを好きなだけ

薔薇に隠されしヴェリテ(ロベスピエール√) 感想

雑記

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長かった……!(第一声)

薔薇に隠されしヴェリテ、やっと1周終わりました。舞台の感想用に作ったブログなのに2つ目の記事がいきなりゲームの感想です。ヴェリテ、長いとは聞いていたので(きっと全員やる前に力尽きるだろうと思って)いきなり本命のロベスピエール√からやったんですが、結局20時間近くかかったような気がします。でも長いのに全然飽きなくて…毎日中断するタイミングが掴めなくて困りました。

私がこんなに楽しでいるのは、フランス革命の話がしっかり描かれているからだと思います。多分これ、かなり史実に沿って描かれてるんじゃないですかね?

私のフランス革命の知識は、ミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」と、その予習に読んだフランス革命 歴史における劇薬」っていう本と、あとはWikipediaくらいです。まあぶっちゃけ1789の熱を引きずったままロベスピエールがいるならやるってテンションでこのゲームを買いました。なので、ここは史実通りとかここは違うとか言えるほど詳しくないんですが、大きな流れは合ってると思います。そうそう、この本岩波ジュニア新書なんですが、この時代の革命の構造についてなるべく公平に分かりやすく解説してる本が読みたくて探したんですよね。構成も表現も分かりやすくて良かったです。

聞きかじった単語や名前がポンポン出てきて楽しかった…パレロワイヤル、アンヴァリッド、執行人サンソン、上原理生くんが言ってたダントンの名言…!ちゃんとバスティーユ襲撃前の演説でデムーランも出てきました。台詞3つ分くらいルイ16世マリー・アントワネットに子供がいないのは私でも分かるくらい史実と違うけど、そこは乙女ゲームだしね…

 共通ルートが長かったので、個別ルート入ったらあっさり終わるんじゃないかって覚悟しながらプレイしてたんですが、個別ルートに入ってからも長かったです。共通ルートじゃ三部会すら始まらなかったから、テルミドールの反動まで行かないで終わるのかと思った。ちゃんとありました。

 

糖度は低いし、人はバンバン死ぬし、最初仲が良かった人たちがバラバラになっていくストーリーなので、予備知識なしでプレイすると結構衝撃的な気がします。私はめちゃくちゃ楽しんでたけど。もしかすると、「フランス革命って興味はあるけどあんまり詳しくないんだよね」みたいな私くらいの知識でプレイすると一番楽しいんじゃないかな…歴史の勉強にもなった気がします。

もちろん史実とは違うところもあると思うので、ヴェリテの知識を基に、積んでる「小説 フランス革命を読んで補完しようかと思います。この本も1789の予習に買ったんですけど序盤で公演突入しちゃって…雄大くんが1789の予習に読んだって言ってたのも多分これだと思います。読むぞ~再演までに。

三部会の頃にダントンが王室顧問弁護士だったのも史実通りなんですね、1789じゃそういう描写はなかったので気になってWikipedia先生に聞きました。デムーランも落選してた。宝塚の三部会は3人とも出席してたけど、東宝版だとロベスピエールしかいなかったのは正しかったんですね。ダントンもいるにはいたけど立場が違うし…あのシーンは下手が第一身分と第二身分で上手が第三身分だから、ダントンを出すとどこに立たせたら良いのかややこしくなりそう。

 

ここからは内容の話を。

個人的に嬉しかったのは、ロベスピエールと結婚しなかったことです。ダントンが「もう結婚するしかねーぞ?!」とか言い出した時はどこのオタクだよとか思いましたが、結局結婚しなかった!嬉しい!ロベスピエールは生涯独身でいてくれないと嫌です、たとえ私とでも。FDとかの派生だったら良いけど、本編は一旦独身で終わって欲しかった。嬉しい。

私、基本的にツンデレってあまり好みじゃないんです。私に優しいキャラが好きで。ヴェリテならフェルゼンかヴェルモン神父かなあ。ロベスピエールは大きく括るとツンデレ枠だと思うんですが、ツンデレというよりただただ偉そうでした。っていうか大してデレてない。そこが良かった。それだけの努力をしてる人だから憎めないし、彼には孤高であって欲しい。

ロベスピエール√で見たかったのが、ロベスピエールの孤独さとそれにヒロインがどう寄り添うかだったんですが、思い返すとそんなに寄り添った感はないかもしれない。孤独さはバリバリ出てた。でも「帰りを待ってる」っていうベッタリしない感じが好きでした。孤独キャラのお前がいなきゃみたいな依存関係も嫌いじゃないですが、やっぱり彼には孤高であって欲しい(2回目)乙女ゲームとしてはもっと早く幸せにしてあげたかったけど、世界観と歴史と人物を考えるとこのバランスはなかなか良かったです。

「過労で倒れるエピソード」と「眠れないエピソード」という2大ロベスピエール√でやって欲しいエピソードはきちんと盛り込まれていました。ここが濃かったらもっと乙女ゲームっぽいんだろうけど、あくまでロベスピエールの心理描写であってヒロインとの関係が進むシーンというほどではない。なによりもこんなにおいしいシーンなのに看病スチルがない。普通の乙女ゲームならここで安易な看病スチルがあるのに。制作側のロベスピエールの描き方に対する意地みたいなものを感じます。いいぞ、嫌いじゃない。

そして良い味だしてるサン・ジュスト。モブ女がヒロインに「〇〇(攻略対象)に近付くな」って言ってくるシチュエーションは乙女ゲームあるあるですが、それがまさか男とは。それだけならまだいい、「ロベスピエールさんにはもっと綺麗で大人っぽい~(中略)〜男性が似合うのに!

こいつやばい。お前はロベスピエールにどうなって欲しいんだ。

「あなたの代わりに側にいたんだ」というサン・ジュストの言葉。ロベスピエールサン・ジュストマリー・アントワネットとヒロイン、なんだか重なるところがあってうるっと来ました。

それにしても、ポリニャック夫人がいなくなる時にヒロインは残るという構図がすごく1789でした。オランプ…?

 

ロベスピエール√…っていうか、基本的に全体の話の流れはある程度想像ついてたんですが、EDはどの程度史実から外してくるんだろうって思っていたらほとんど忠実でびっくりしました。「ロベスピエールが処刑される」っていう部分は揺るがないんですね。もっとなんか最後にとんでも展開で幸せになってずっこけるかと思った。とても良かった。改めて、人権宣言に「全ての人民はその罪が証明されるまでは無実とする」という一節があったのを考えると、皮肉というかなんというか…悲しいですよね。どうしてロゼールが身代わりになったのかはよく分からなかったけど、ロゼール√をやったら何かわかるのかな…

ロベスピエール√を見た感じ、ほかのキャラクターのEDも史実から大きく逸れることはなさそうだし、処刑される人たちのEDはみんな助かるか助からないかの2択でどれも同じ流れになりそうな気がするけどどうなんでしょう。私は全然構わないけどゲームとして考えるとワンパターンな気も…。本編では皆ねじ曲げずに、そういうIFの部分を全部まとめてFDで出してくれたら最高ですね。

歴史に沿ってるということは、どのルートも退場のタイミングが違うだけであとは視点の違いになりそうですね。革命家側から見る革命と王家側から見る革命かぁ…おもしろそう。次はルイ√にしようかな。

 

ヴェリテをやってますますロベスピエールが主役のフランス革命モノのミュージカルが見たい欲がすごいです。ホント誰か作ってくれないかな…クンツェ&リーヴァイ&小池修一郎で是非。